新しい強い自分

ヨガで一番難しいのは先生探し。

そしてよく言われるのは「真実の師は自分の中にいる」というもの。
その「真実の師である自分」に辿りつく練習の手助けをするのがヨガの講師だ。

今日のアンディのシャドウヨガWSでは脚の動きにフォーカスしたワークを練習した。
私は昨年からお腹が弱く、東洋医学で言う腎の弱い状態。ウディアナがバツッと入らないのでアグニが燃えづらい。しかも股関節を故障している。7年前にシャドウを初めてから一番苦しかった。こんなことは今までなかった。シャドウのウォームアップ以外練習していないから当然なのだが。お腹が弱いため、去年はわりと好きだったマユーラなんてとんでもなかった。これは憂うことではなく必然的な通過点としてしっかりと向き合いたいと思う。

7年で人の細胞は全て入れ替わる。今は、以前のスカスカの柔らかい身体ではなく、体質が次のステージへと変わってきた。昔、出来ていたと思っていたポーズは、ただ若さと柔らかさに任せていただけでヨガに見えてヨガでは無かったのかもしれない。
アンディは今日のエネルギーのフローの練習を通して、真実の自分と繋がるきっかけになると話した。今日は私もそれをすごく感じた。

以前は苦手だったクンディーニャやバックベンド、ハンドスタンド(シャドウではしないが)が楽になった。
逆に、以前得意だった、極楽鳥、コンパスを駆使したようなポーズは股関節のこともあり控えるようになった。
ポーズに近づくために、筋肉の鍛錬と支えのないまま、関節に負担がかかることを強いるのはヨガではない。

柔らかかっただけの頃の自分はもう過去で、歳を重ねつつ(年増になって)も、今が一番強く、新しい自分なのだ。
また1から練習したい、そう思えただけでもWSに出た甲斐があった。

最初の講師探しに話を戻し、結論から言うと、どんな先生のクラスを取ってもそれなりに学びはあると思う。

NYのスタジオにはそれぞれに素晴らしい先生たちがいる。そういう先生たちこそメディアに登場してチャラチャラするのを嫌う。今や世界的に誰でもヨガ講師になれるだろう。全米ヨガアライアンスは全くヨガが出来なくても取れる…と言っては語弊があるが、出来なくても落ちる事の無い資格だ。ヘッドスタンドが全く出来なくても受かっている人は私の知り合いに何人もいる。逆に、ヨガ経験が無くても難しいポーズの出来るダンサーその他のインストラクターなどボディーワーカーが、ヨガのレジュメのために受けたり。

私はヨガの勉強をしたかったので200hを受けた。先生の資格もついてくるなら尚更。
今回の500hはJOEやTARIといった、元OM YOGAの先生が講師になっていたのが選んだ理由。
でも自分で教えることにももちろん興味がある。実はちょっとした計画もあるのだ。

しかしここはNY。ヨガ歴の長い生徒も多く、講師の経験や知識の少なさはすぐバレてしまう。
ダンサーなどの生徒が多いので、難しいポーズも最初から出来てしまうのだ。
ヨガのシークエンスを振り付け感覚で「面白い、面白くない」と評価する人もいたりするんですね、これが。

「とりあえず汗をかきたい」といった、「エクササイズ」としての講師選びはさほど難しくないかもしれない。しかし、ヨガを少しつっこんでやりたいなら、生徒の骨格や癖、そういったものを素早く見抜き、アジャストしたり、怪我を予防させてくれる知識のある講師が好ましい。

シャドウヨガの練習は他のヨガと全く違う。筋肉痛になりながら(私だけかしら?)も身体に優しく、細胞と精神に働きかけてくれる。しかしこの300もスタジオがある現代ヨガのメッカNYにおいて1人も講師がいない。
それを理由に自主練習もサボっている私である。
シャドウの場合、簡単には先生なれず、最低3年の養成期間がかかる。それも創始者シャンドゥ先生がOKを出さないとTTすら受けられないシステムだから。

ANDY MATINOGは、しなやかでエレガント、静と動のエネルギーの流れを繊細に導きながら、強さを引き出してくれる。決して押し付けることなく、優しく、強く、師としてのあり方において非常に好ましい存在だ。

今日はワークショップの後、アンディや他の生徒たちとアトラスカフェでコーヒーを飲みながら雑談。
アンディはオークランドから11月にNYに越してきて、シャドウなどを教え始める。
奥さんのマヤもシャドウの講師だ。自分のスタジオを閉めることは、大きな決断だったことだろう。

ひっそり小さいグループから始めるらしい。誇大広告はもちろん、宣伝活動も殆どしない。
シャドウヨガをフランチャイズしてお金儲けをすることがこのヨガの目的では無いから。

他と違い、動きの順番を暗記するためのビデオ撮影も許されない。
そんな余裕もないほど集中したプラクティスだ。地味で、かつ、きつい(笑)
DVDは発売されているが、動きは常に進化しており、去年と今年もまた変化がある。
身体と心で感じながら進むしかない。
既に、私の尊敬するNYのヨガの先生たちもシャドウを知っていて興味を持っている。

私が短期間に多くを学んだヨガ講師ジェニー・アーサーは、惜しまれつつ西海岸に戻る。

でも今度は西海岸からアンディとマヤが来る。

新たに真摯なヨギー、ヨギーニがNYに増えるのは今から楽しみだ。

11月が待ち遠しい。

その時に、更に新しく強くなっているであろう自分に会えるのも。

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